SWEDEN
Jonas & Josefina
ヨナス&ヨセフィーナ
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▸ 来日公演 Past Performans
▸ プロフィール Profile
▸ メンバー Member
▸ ヨセフィーナの「ニッケルハルパ」
▸ ディスコグラフィー Discography
映像 Movie
BULGARIA
来日公演 Past Performance
2016年
10/2 [兵庫] 三田 郷の音ホール <北欧の音楽祭>
10/4 [愛知] 名古屋 宗次ホール
10/5 [静岡] 浜松楽器博物館
10/6 [東京] 武蔵野スイングホール ▸
10/8 [東京] レソノサウンド <ワークショップ>
10/9 [長野] 下諏訪総合文化センター
プロフィール Profile
“夢見る人” と “踊る人”のための音楽
スウェーデン伝統音楽シーンにおいて、実力が評価され、注目されているデュオ。
デビューアルバム「Små saker och stora ting (“小さいもの”と“大きなもの” [2014])」で大きな反響を得て、ヨーロッパツアーでコンサートホールからダンス音楽、 クラブまで様々な会場で演奏を続けている。 翌年セカンドアルバム「Dag och natt (“昼”と“夜”[2015])」をリリース。
ニッケルハルパのヨセフィーナは、2008年 伝統音楽奏者として名誉ある「リクスペルマン」のタイトルを与えられた。2009年には文化賞を受賞。 ヨーナスは、様々な楽器を演奏するマルチプレイヤーとして有名。雄大さと繊細さを併せ持ち、とても躍動的でまっすぐな演奏が魅力。
メンバー Member
❖ヨーナス・オーケルンド Jonas Åkerlund : フィドル / ハーディングフェーレ / ヴィオラダモーレ / ギター / スウェディッシュバグパイプ
ヨーナス・オーケルンドは、確立した演奏スタイルと伝統的な奏法、そしてその知識を併せ持つ著名なミュージシャン。
主にスウェーデン、ダーラナ地方西部の伝統曲を得意とし、またスウェーデンの他の地域やノルウェーの伝統曲も演奏する。 そして、伝統、即興と革新、こうした異なる領域の狭間にあるものを常に探求し続けている。長年にわたり様々な音楽シーンで活躍し、アンサンブルのユニット/デュオでは、 Esbjorn Hazelius Band、 Bowing 9、 Lure、 Rosen/Akerlund、 Tritulen、Mansson/Abergなど、また舞台音楽の作曲も手掛ける。
主に演奏するフィドルに加え、その他、ギター、バグパイプ、ハーモニカなど多様な楽器を操る。王立音楽アカデミー卒。
❖ヨセフィーナ・パウルソン Josefina Paulson : ニッケルハルパ / コトンラバスハルパ
伝統を兼ね備えたモダンミュージシャンであるヨセフィーナは、ニッケルハルパの演奏を伝統音楽以上のジャンルにしている。
ヨセフィーナはウップランドの伝統音楽から他の文化の影響を受けた新しい音楽まで楽器に様々な可能性を含ませる。 自分自身の伝統をしっかりと背景に持ったミュージシャンが 新しい領域を探求している。2008年デルスボーで、ヨセフィーナは、「ニッケルハルパをウップランドの伝統によって生き生きと熟練した技術で演奏する」ことで「リクススペールマン」 (スウェーデンで認められたフォークミュージシャン)のタイトルを与えられた。2009年ヴェストマンランドで「ヨセフィーナこそが音楽である」ということで文化賞を受賞。2011年には「技術的に素晴らしく、伝統文化の保存と穏やかな人柄、ニッケルハルパの創造的な活性化に専心」しているということで「Bror Hjorth奨学金」を受ける。ヨセフィーナは1年間Eric Sahlstrom Institutetで勉強し、またストックホルムの王立音楽アカデミーでニッケルハルパ専攻して音楽の学士号を取得。
ヨセフィーナの「ニッケルハルパ」Josefina's Nychelharpa
スウェーデン出身のヨセフィーナです。私はニッケルハルパ奏者です。ニッケルハルパは、クロマティック(半音階で鍵盤が並んだ)楽器で、共鳴弦と、そして演奏用の4本の弦があります。これはスウェーデンの民俗楽器です。
ニッケルハルパを演奏するのは、私にとって話しをしているようなもの、私の声なのです。 それに、少し瞑想のようでもあります。弾いていると満ち足りた気持ちになって、例えば食事している時のようにね。 もし私がニッケルハルパを弾けなくなったら、何かが欠けたように感じるでしょう。気持ちが沈んでしまいそうです。だから、朝から晩まで、日によりますが、8時間は弾いています。
私がニッケルハルパを好きなのは、弾いていると楽器から色んな振動を感じること。 体の中に直接その振動が伝わっていて。そして、体に伝わったその振動からの反響を 感じるのです。まるでマッサージみたい。 それに、ニッケルハルパの音は弓で頑張って弾かなくても大きいのです。 その素晴らしい音は、もちろん弓のテクニックも必要ですが、共鳴弦があるからなのです。
私が弾くほとんどの曲は、伝統的な奏法で、伝統的な音色で弾いています。だって、 それは私の母語のようなものですから。 だから、私は人から「伝統に敬意を持っている人、そして、それを恐れず進化させていこうとする人」 と思われたいです。
ニッケルハルパは、スウェーデンの民俗音楽で、特にウップランド地方を代表する楽器です。 ウップランドはスウェーデン中部にあります。 今ではこの楽器は国中に広まりましたが、ウップランドではニッケルハルパの最も長く続いた 伝統があり、それだけでなくその伝統を打ち破り変革もしてきました。
この形は船みたいでしょう。 これは、今日のよくあるニッケルハルパと比べて本当に美しい。これが私の好きな形です。 当初は、もっとシンプルでした。ボドゥンと呼ぶドローン弦は今より多く、そして鍵盤は少なかった。 確か1900年の初めだったと思います。 ニッケルハルパは他の楽器とも一緒に演奏できるように半音階配列の鍵盤を持つ クロマティックタイプの楽器になったのです。
私がニッケルハルパを弾き始めたのは8歳の時です。 私の両親はどちらもミュージシャンで、母はフルート、父はギターを弾きます。だから、両親二人 とも当然、私に何か楽器をさせたかったんです。 そして、これはささやかな反抗でもあったのですが、私がニッケルハルパを目にした時、 これは私自身の表現方法であり、私の楽器、完全に自分のためだけのものになりえると思ったんです。
もし私がニッケルハルパを弾けなくなったら、生きていけません!そんなの考えられません。 ニッケルハルパは私の心であり、腕であり、ただの楽器じゃなく私の体の一部なのです。 だから、もし私がニッケルハルパを弾けなくなるとしたら、何か別の方法を探さないと… だってニッケルハルパは私の声そのものだから。
対訳:Michiko Honda
ディスコグラフィー Discography